最終更新日:2024年3月5日
中村 義明(なかむら よしあき)
第8代村長に就任(自:平成31年4月27日~在職中(2期目))
3月、弥生が始まりました。
毎年お話をさせていただいておりますが、二十四節気の一つ、雨に水と書いて「雨水」、今年も2月19日の月曜日でした。雪も雨に変わり、氷も解けて水になるという暦の読み解きでありますが、今年は、雪の量が格段に少なく、このまま推移しますと観測史上初ということになりかねないような状況となっております。
昨年、一昨年は、ともに雨水の時期2月20日頃に1メートル近いまとまった降雪を記録しておりましたが、本年は、気象庁や事業者の出している25日現在のデータで見ても平地の積雪が37cm、スキー場の上部でも170cmと過去に例を見ないような少ない積雪深となっており、スキー場では例年より1mほど少ない積雪量であると事業者の方からお聞きしました。
そんな中ではありますが、今期の3スキー場における来場者数においては、年末年始の営業から堅調に推移しており、1月末現在で対前年比125.1%、コロナ禍前とする2019年のデータで見ても113.8%となっており、確実な復調となっていることが見て取れます。少雪でも天然雪の残量が多く、降雪機を使ったコースの確保や整備などにも努め、小谷村の3スキー場が全国でも注目されているとのことであり、大変ありがたく感謝に堪えないところでありますので、3月期においても十分なコース環境の下でお客様をお迎えし、グリーン期に引き継いでもらいたいものと願っております。
次に、北アルプス広域連合と白馬山麓事務組合の2月定例議会について報告いたします。
北アルプス広域連合議会は、2月7日8日の2日間にわたって行われました。令和6年度予算においては、一般会計予算総額24億5,752万円余となり、前年度比15.5%の減額。特別会計につきましては、4会計で総額77億2,095万円余となり、前年度比0.6%の増額となっており、いずれも原案にて可決をいただきました。
概要といたしましては、本年度の補正予算において繰越となっていく白馬リサイクルプラザの建設事業や大町の旧環境プラント解体撤去工事があるほか、消防関係では、高機能消防指令センターの設備更新が行われます。
また、特別会計におきましては、介護老人保健施設虹の家の健全経営を目指すために、「虹の家ワーキンググループ」の意見を踏まえた取り組みを積極的に展開するほか、鹿島荘やひだまりの家における利用人員において、入所定員を確保すべく円滑な受け入れに努めていく方針が示されました。
また、令和6年度から始まる、介護保険事業の第9期計画期間に対する圏域住民への説明会の開催についてなども示されたところであります。
白馬山麓事務組合においては、補正予算案1件と令和6年度の一般会計予算3億7,330万円に対する審議をいただき、原案にて可決となったものであります。令和6年度歳出予算の概要といたしましては、し尿処理施設クリーンコスモ姫川の運転管理業務の他、下水道投入施設詳細設計に係る負担金、高校支援費においては、学生寮管理委託料及びアドバイザリー業務委託料などについて審議をいただいたものであり、前年と比較して10.6%の増となっております。
また、歳入においては、白馬高校支援事業において、デジタル田園都市国家構想交付金が受けられる最終年度ということになるため、より効果的な使用に努めていくものであります。
広域連合及び白馬山麓事務組合予算につきましては、いずれも令和6年度予算で当村からも負担をするものであり、村民の皆様に直結する事業でもありますので、広報等でご確認いただけるようお知らせに努めてまいります。
最後に、昨年5月より五類相当に変更となった新型コロナウイルス感染症についてご報告いたします。現在の状況は、感染状況などの把握を特にすることなく進んでおり、報道等でも話題が少なくなっておりますが、2月は第10波と言われるくらいの感染拡大期であったとのことであります。新型コロナウイルスがなくなった訳ではなく、感染する可能性はいつでもどこでもあり、特にご高齢の方や基礎疾患をお持ちの方々は重篤な状況に陥る恐れのあることには変わりがありませんので、個人の判断に委ねられているとはいえ、皆さんを守るべくことを常に念頭においていただき、手洗いやうがい、適時適切なマスクの着用など、コロナ禍において進められていた時と変わらぬ感染防止対策の徹底を切にお願いいたします。
さて村では、この4日から14日にかけての11日間、3月議会定例会が開催されます。令和6年度予算編成など、細部に亘り議論をつくし村の方向性について村民の皆様にお示ししていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
結びに、季節はお彼岸を迎え、いよいよ春を実感する時期となってまいりますが、進学や就職など、夢と希望を抱き新たな門出に向かう時期でもあります。
村では、小学校と中学校の卒業式が3月15日に行われ、22日には保育園の卒園式も行われます。将来の小谷村を担う子どもたちにエールを送るとともに、村民の皆様にはくれぐれも体調管理に留意され、明るく、楽しく、元気に、ご活躍いただきますようご祈念申し上げ、今月のあいさつといたします。