あいさつ「今月の村長室」

最終更新日:2024年4月1日

小谷村長

中村 義明(なかむら よしあき)

第8代村長に就任(自:平成31年4月27日~在職中(2期目))

令和6年4月のごあいさつ

4月、卯月(うづき)が始まりました。

3月を過ぎますと、冬の観光シーズンも一段落となります。今シーズン当初は、少雪ではないかということで、スキー場などではかなり心配していたところですが、年末年始や2月の連休、そして3月のお彼岸前に至るまで、いずれも直前に降雪があり、ふたを開けてみれば、ほぼ平年と変わらぬゲレンデ状況であったと聞き及んでおりますし、各スキー場では、休日ともなると大勢のお客様で賑わう様子が見られたところであります。

今シーズンにおける当村へのお客様入込状況等につきましては、観光連盟などの集計を通じて改めてご報告申し上げますが、訪日外国人旅行者の入込増は確実との報道がありますので、観光関連事業者の皆様がコロナ禍で苦労した分を上回る復活となりますことに期待を申し上げるところでございます。

そんな中、小谷の春に向けては、日差しに強さが増してまいりました。この時期になりますと、毎年、野山を散策してみますが、沿道の路肩や畦畔は既にしっかりと土手が見えており、ちゃんめろや野びるなど、春最初の味覚が目に付くようになっていますし、福寿草も満開となっているところがありました。ここ数年、早い雪解けとなっていますので、村民の皆様におかれましては、今の時期から春作業や農繁期に向けた準備にあわただしい毎日を送られていることと存じます。

 

次に、令和6年の元旦、能登半島を中心に最大震度7を記録した能登半島地震関連についてご報告いたします。

2月末時点での発表資料によりますと、石川県でお亡くなりになった方は241名、住家被害は46,500棟以上となっており、想像を絶する大災害となっております。

改めて、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災されたすべての皆様にお見舞いを申し上げます。

当村も、平成26年11月に起きた神城断層地震によりまして、多くの被害を受けましたが、その際全国の皆様からご支援いただいたことを忘れることなく、大災害時においては、一定の基準のもと被災自治体へのお見舞いを行ってきております。

能登半島地震におきましても、3市7町に対してお見舞いをすべく3月議会でお認めいただきましたので、3月19日と20日に直接自治体を訪ねてまいりました。

市では、珠洲市、輪島市、羽咋市の3市。町では、中能登町、穴水町、能登町、志賀町、宝達志水町、内灘町、津幡町の7町であります。

実際に目にした光景は、自治体の庁舎自体が損壊しているのも含め、家屋の倒壊が多数あるほか、屋根瓦の被害が特に目につきました。また、お話をお伺いすると、家屋は普通に見えても、液状化現象によって、沈んでいるところが多数あるとのことで、あまりにも大きな被害に対して声にならない状況でありました。また、被害者の皆様の今後を思うと、今でも胸が詰まる想いであります。

今回、当村を代表して一日も早い復興となるようお見舞いをしてまいりましたので、ご報告させていただきます。

 

次に、3月は旅立ちの月でありました。

15日には、小谷小学校と小谷中学校で卒業式が行われました。

小学校では24名の児童が、中学校では19名の生徒がそれぞれ巣立っていきました。また、22日には認定こども園小谷村保育園の園児9名の皆さんも卒園を迎えられました。それぞれ、進学し、小学生、中学生、高校生になります。いずれも保護者の皆様の大切な思いが伝わり、「明るく!楽しく!元気に!」「小谷の子」として活躍してくれることに期待をするところであります。

 

次に、村では4月1日より、令和6年度が始まります。

小谷村の新年度予算につきましては、先の3月議会定例会において可決いただき、一般会計予算は、44億7,700万円、3つの特別会計予算は5億20万円、そして2つの事業会計では、支出総額で4億8,030万8千円とし、村政運営をさせていただくことになります。

特に、社会保障・税番号制度や戸籍システム標準化に対応するためのシステム改修委託費とバス運転手の残業規制強化に伴う村営バス事業委託費など、物件費の増や除雪事業の委託・修繕費の増、また、道路補修事業や耕作条件改善事業、空き家の略式代執行事業、山菜加工場機械更新事業などを計上し、骨格予算としていた前年度当初予算より9.5%の増額となっております。

また、本年は神城断層地震から10年の節目を迎えるところであり、記念事業等についても白馬村と共催による検討をしていくところであります。

さて、新年度となり、様々な事業運営をしてまいりますが、早々には、毎年恒例の「塩の道祭り」が5月3日に行われます。当村において「塩の道」は、古の息吹が感じられる道として、大切な遺産であり、先人が築いた交流の歴史と文化伝統が脈々と引き継がれている道であります。まつりの実行委員会を4月12日に開催し、多くの村民の皆様と共にお客様をお迎えできるよう整えてまいりますので、今後とも皆様のご理解ご協力のほどをお願い申し上げます。 

 

結びに、令和6年度が始まり、村民の皆様が安全で安心して暮らせる村になるよう職員一同邁進することに変わりはありません。

アフターコロナとなり平常時の生活環境に戻っておりますが、コロナウイルスがなくなった訳ではなく、現在でも深刻な健康被害をもたらすことに変わりはありませんので、特別な規制をすることはありませんが、自身や家族をそして村民の皆様を守るために、適時適切なマスクの着用や手洗いうがいを習慣づけていただきますようお願い申し上げます。

全ての村民の皆様が、笑顔で毎日活躍されますことを切に願うとともに、皆様のご健康とご多幸を心からご祈念申し上げ、令和6年度の、はじめのあいさつとさせていただきます。

本年度もよろしくお願い申し上げます。

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