かざふきおおいけ
北野と土沢登山口から約2時間30分、標高1,778mにある「風吹大池」はオオシラビソとダケカンバの林に囲まれた神秘的な湖。栂池自然園からは片道約4時間、フスブリ山の頂から尾根を下ると風吹大池が姿を現します。
手つかずの自然が残り、春~夏には、ミズバショウ、ニッコウキスゲ、ワタスゲなどの高山植物が咲き乱れます。
白馬岳方面に比べ、人通り少ない風吹岳方面。
ハイシーズンでも静かな山を満喫できます。
池の周りを一日かけて散策するコースもあるので、山小屋に泊まってのんびりと散策を楽しむのもおすすめです。
風吹大池周辺には、いくつかの個性的で小さな池があり、散策路を彩ります。
静かな湖畔
池を一周する散策コース
池の周囲はオオシラビソとダケカンバの林が取り囲む
風吹大池に関する下記のような伝承がのこっています。
昔、雨乞いするために神主を頼み、村中総出で風吹大池へ上った。池の中には大きな岩があって、そこへ橋を架け神主からその岩へ渡ってもらって雨乞いの祈祷をした。祈祷の終わるころ、池の中から大蛇が現れ、その岩を三巻まいた。
神主は驚いてすぐ岸へ飛び移ったが、あまりの恐ろしさに気絶してしまった。
池の中はみるみる水が増し、天はにわかにかき曇って大雨がやってきた。神主は家に送られて一度は蘇生したが、ついにこれが原因で死んでしまったという。
風吹大池までは、小谷村北部の北野登山口か土沢登山口より片道約2時間30分の登山、または、栂池高原よりパノラマウェイを利用、栂池自然園手前から片道約4時間の登山となります。