あいさつ「今月の村長室」

最終更新日:2025年8月2日

小谷村長

中村 義明(なかむら よしあき)

第8代村長に就任(自:平成31年4月27日~在職中(2期目))

令和7年8月のごあいさつ

 

 8月葉月(はづき)が始まりました。

 毎年お伝えしている梅雨明けの時期ですが、気象庁の資料では、関東甲信地方で昨年と同じ「7月18日頃に梅雨明けしたとみられる」としております。また、小谷村の気候に近い北陸地方でも、同じく7月18日頃という発表でありました。昨年の北陸地方の梅雨明けは7月31日頃ということでしたので、今年は、昨年より13日早い梅雨明けとなったようであります。今年の雨量については、北陸地方の梅雨期間をもとに昨年と比較した小谷村の降雨量で調べてみました。昨年の梅雨とされている期間は39日間で、合計雨量は418.5mmでありました。それに対し本年は、29日間で201mmという結果になっています。やはり、体感的に少ないと感じていたことに間違いはなかったようであります。しかし、梅雨時における降雨は、農作物にとって大切な成長の源であり、特に稲作においては、穂の成長を左右することにつながりますし、畑作においても、畑地の自然水分量が作物における質の良否を分けることにつながっていくとされていますので、適時適切な降雨が必要であると感じたところであります。

 県内では、飯山地方で水不足による圃場の干ばつが報道されるなど、深刻な被害となっているところがあるようで大変心配するところでありますが、当村の圃場では、今のところ水不足という報告は入っておりません。しかし、親沢など主要な河川の水量減少が確実にみられるという話も耳に届いておりますので、今後の状況には十分注視すべきこととして捉えております。また、特にこれからの時期は、稲の走り穂、出穂、穂揃い期と進み、秋の実りに向けて目を離せない時期となってまいります。今年の生育状況を伺ってみますと、穂の出はじめが昨年同様少し早いようで、収穫期も少し早まるのではないかとお話しをされている方がおりました。この時期、人間には酷な暑さも登熟したお米となるためには必要な気候ということになりますので、水管理はもちろんのこと、秋のお彼岸までは暑さに注意しながら日々の生活を送っていただきますようお願いいたします。

 また、他の農作物についても、本年の生育状況を確認してみましたが、夏蕎麦については若干生育度合いが落ちているとのことであります。また、夏野菜のナス、キュウリ、ズッキーニなどは順調ということですが、トウモロコシの成長に難が出て品質においても甘みが少ないといった話を聞いているところであります。水が豊富な当村においても、畑地では大変な思いをされている村民の皆様もおられるのではないかと感じておりますので、収穫時においては、満足のいくものとなるよう切に願うところであります。

 さて、これからの時期は、小谷村でも一年で最も暑い時期を迎えることになります。気候変動の影響と考えますが、先月下旬には、北海道の帯広で観測史上初となる38.8度を記録するなど、信じられない事象が続いており、全国各地で今まで経験したことのないという言葉が飛び交っております。重ね重ねになりますが村民の皆様におかれましては、毎日の体調管理に十分お気を付けいただきますようお願いいたします。

 

 それでは、7月にありました主な行事について報告をいたします。

 7月3日には、白馬小谷地区社会を明るくする運動推進大会が白馬村において開催されました。更生保護に携わる皆さんを中心に、犯罪の無い明るい社会をつくるために毎年行っている推進大会ですが、今年は、元法務教官を勤められていて現在は松川村で保護司をされている、錦織明彦様から「非行少年と呼ばれる子ども達」と題してご講演をいただきました。

 8日から11日にかけて、海外友好姉妹都市盟約を結んでいるニュージーランドのマールボロー市から4名の子供たちが当村を訪れてくれました。

 ニュージーランド研修に派遣された小谷中学校の生徒たちのお宅にホームステイし、日本の授業内容や文化風土など様々な体験を積んでもらいました。これからも国際感覚豊かな子供たちの成長に向けて、大切にしていきたい取組と考えております。

 11日には、平成7年の豪雨災害から30年の時を刻むシンポジウムを開催しました。改めて当時の大変な思いを共有するとともに、今後も起きうる災害に向けて意識を一つにできたと感じております。参加いただいた村民の皆様や子供たちには、災害の記録としてしっかりと継承していくようお伝えすることができたと感じており、一つの区切りとして記録に残してまいります。

 22日から24日にかけては、国民保養温泉地協議会の通常総会が兵庫県の新温泉町で開催され出席して参りました。新温泉町は町名につくほど温泉が豊富な資源となっており、湯治文化を共有し協議会に加盟している皆様も興味深く意見交換ができたと評価されておりました。

 小谷村では小谷温泉が該当の温泉地となっており、協議会員のすべての皆様が当地山田旅館のことを高く評価してくれたことに深く感銘したところであり、お伝えしてまいりたいと考えております。

 結びに、今月はお盆を迎えることになり、家族や親せき、友人などとの交流する機会や観光で小谷村を訪れていただけるお客様も増えてくる時期であります。特に交通量は一気に増えてきますので、運転等には十分お気をつけて行動していただきますようお願いいたします。

 また、先ほども述べましたが、暑いレベルが1ランク上がり、酷暑となる時でありますので、くれぐれも無理に我慢して動くようなことなくお過ごしいただきたいところでもあります。

 村民の皆様には、暑い中ではありますが水分補給等を十分にしていただき、毎日「明るく!楽しく!元気に!」お過ごしいただけますよう切にお願い申し上げまして、今月のあいさつといたします。

 

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