小谷村郷土館の屋根
最終更新日:2019年11月13日
昨年の12月初旬、村の郷土館の茅葺屋根の下地の骨組みから改修する全面葺き替えが完成し、足場撤去の前に保育園児や地元の皆さんに参加していただいて、お披露目会を行いました。
この施設は明治時代に建てられた茅葺屋根の入母屋造りで、昭和46年ころまでは村役場として使われていましたが、南小谷村役場の時代から使用されていたとすれば、百数十年ぶりの大改修となります。
屋根の角の部分を見ると滑らかな曲線で仕上げられています。使用したカヤは文科省のふるさと文化財の森に指定された白馬乗鞍温泉スキー場にある「牧の入り茅場」のコガヤ(カリヤス)を三年がかりで集めたと聞いています。
軒先を下から見た写真です・・・・下地に使用した麻殻(オンガラ=中間の色の濃い部分?)は建築した当時のものを再利用できたということです。
今回の大改修は小谷村で唯一、茅葺屋根の葺き替えを行っている(株)小谷屋根の松澤敬夫さんと息子の朋典さん親子が手がけました。敬夫さんの神事の後・・・・・
集まった保育園児や地元の皆さんに挨拶をし・・・・
敬夫さんがお祝いに、伝統芸能「三番叟(さんばそう)」を舞いました。・・・・昔は新築などの祝い事に舞は付き物だったとか。