最終更新日:2024年4月12日
この茅葺の建物は明治時代中期に移築されて以来、長いあいだ全国的にめずらしい茅葺の村役場として使われてきました。昭和48年郷土館として改修(平成11年7月再改修)し、小谷村の民俗資料・考古学資料・歴史資料等を多数展示しています。
☆日本最古(中世ジュラ紀前期と思われる)の恐竜の足跡化石展示(県指定天然記念物)
来馬層群から発見された恐竜足跡化石や軟骨魚類化石、貝化石、植物化石、クビナガリュウ歯化石などが、恐竜の生息していたロマンあふれる時代を思い起こさせます。
旧石器・縄文時代の遺跡や出土品をはじめ、古代から中世にかけて小谷が都へ通じる重要な道筋であったことを示す資料群などから当時の様子が伺わわれ、その世界に引き込まれます。
戦国時代に戦乱の舞台となった小谷。戦乱の終結後は、交易の中継地として賑わいを見せるようになります。また、「酒づくり」で有名な「おたり杜氏」なども貴重な資料とともに紹介します。
懐かしく、なぜか心安らぐ空間が郷愁を誘います。“おばあちゃん”の語り掛けに耳を傾けたら、その聞きなれた響きに思わずホッとして、幼少の頃にタイムスリップすることでしょう。
情緒にあふれ、華やかな中にも厳かな昔の正月や祭りを想起させる道具の数々。また、今でも脈々と受け継がれている伝統芸能など、幼少の頃遊んだ世界が思い出されます。
古代より受け継がれてきた伝統技術「ボロ織り」が、新しい感性を注入され今に息づいています。ここでは使い古された着物などが鮮やかに蘇ります。また、はた織の実演や体験などもときに楽しめます。
時代の流れとともに廃れてしまった山での仕事道具や生活道具などが、今では時代を物語る資料として大切に保存されています。
生活を支えた身近な道具の数々。中には名前を変え、改良を加えて今に残っているものもありますが、生活の近代化や機械化によって少しづつ姿を消しているのが現状です。
可憐に高山植物が咲き乱れる国立公園や温泉、数多く産出されている化石や岩石など、豊富な自然観光資源にあふれる小谷。その一方で厳しい自然との闘いも忘れてはいけません。